スマートフォン用メニュー スマートフォン用 ログイン
かながわパパ応援ウェブサイト
かながわ版父子手帳

おうち片付け

これから赤ちゃんを迎えるパパのおうち片付け タイトル

公開:2021年7月 執筆:大村信夫さん

皆さん、はじめまして、片付けパパの大村信夫と申します。

私は整理収納アドバイザー1級という片付けのプロ資格を持つパパです。
現在は妻と共働きをしながら3人(高2女/中1女/小4男)の子育てをしています。

今回は整理収納アドバイザーの知識と、3人の子育て経験から「これから赤ちゃんを迎えるパパのおうち片付け」というテーマでお話しします。

目次

パパに期待される片付け

  パパがお掃除をしているイメージ

ある調査※によると「今はしていないが、本当は夫にしてほしい家事」の1位は「部屋の片付け・整理整頓」という結果となりました。

片付けや掃除の場面で、パパの丁寧さや手早さをもっと発揮してほしいと、ママたちは願っています。

※主婦休みと夫の家事に関する調査(株式会社サンケイリビング新聞社)(外部リンク)

育児でも、ママじゃないとできないこと(例えば授乳)以外はパパができます
出産後のママは赤ちゃん中心の生活になります。ママがパパに何か手伝って欲しいときに、パパがどこにモノがあるかわからないとママはイラっとします(笑)

これから赤ちゃんを迎えるパパはこれを機におうちの片付けに取り組んでみましょう!

片付けとは何か?

  パパとママで考えているイメージ

では皆さんに質問です。「片付け」とは、何をすることでしょうか?

例えば「いらないものを捨てる」「収納場所を決める」「整理整頓する」・・・など、さまざまな回答があると思います。
一方で「片付け」という言葉はあまりにも一般的に使われる言葉のため、人によって解釈が異なり、それによって相手に期待した片付けが伝わらないことが起きてしまいますよね。

そこで、「片付け」の定義を学んでみましょう。

片付けは「整理→収納→維持」というサイクルをまわすことです。

整理
必要/不要を分け、不要なモノは処分する
収納
必要なものをすぐに取り出しやすいようにしまう(スタンバイ)
維持
元の場所に戻す、増えたら減らす

片付けとは手段、大切なことは「状態」をイメージすること

但し、このような定義や理屈を重視しすぎることで、片付けの本質を見失ってはいけません。 「片付け」はあくまでも「手段」であり、一番大事なのは片付けの先にある「状態」をイメージすることです。これを実現するための手段が片付けなのです。

今回はまず「赤ちゃんが来てからの心地よい生活をイメージすること」をご夫婦で話し合ってみてください。

  すっきりした部屋のイメージ

例えばこの写真のように「スッキリとした部屋」「床にモノはおかない」「シンプルな家具」「自然光が差し込む明るい部屋」など、「こんな環境で赤ちゃんと過ごせるなら心地良いな」と思う部屋をイメージしてみてください。

それを踏まえたうえで、赤ちゃんを迎え入れるための環境をパパが積極的に考えて準備しましょう。赤ちゃんのスペース確保は当然として、赤ちゃんがいる生活をイメージして、家の中を再点検してみてください。

ただし、パパが良かれと思って独断でやらないことが重要です。パパとママで納得した上で準備をする。またモノを買ったり収納場所を変えたりしたら、それを夫婦間で必ず共有しておくこと。
例えば実家から親が手伝いに来てもモノがどこにあるかわかる状態が理想です。

整理 赤ちゃんの居住スペース確保

赤ちゃんを迎え入れるためには、それなりのスペースが必要です。そのためには今あるパパやママのモノを整理(必要/不要を分け、不要なモノは処分)する必要がありますね。

例えばおふろセット、ベビーカー、離乳食、出かける際のマザーズバッグや抱っこ紐などのベビー用品が増えますので、赤ちゃんの居住スペース以外のモノも整理する対象です。
パパやママの私物も整理していきますが、一年間使わなかったものは割り切って処分するなどして家の中のスペースを作りだしていきます。また、パパやママの趣味グッズなどは、赤ちゃんの手の届かないところにしまうなどの工夫もしてください。

そして赤ちゃんが一日の大半を過ごすスペースについてです。
まずはベビーベッドを使うのか、床に布団を敷くのかを決めましょう。

ベビーベッド

   ベビーベッドのイメージ

すでにお子さんやペットがいる場合はベビーベッドが安心です。
場所はとりますがベッドの下に荷物などは収納できます。

床に布団を敷く

  添い寝のイメージ   

寝かしつけなどはパパもママも横になってできます。おむつ交換もしやすいです。
但し、床に近い分ホコリに気をつけましょう。

また赤ちゃんの居住スペースにはなるべくモノを置かないことが鉄則です。
倒れる危険性のあるモノや、赤ちゃんの手の届く範囲にモノを置かないことを意識しましょう。
モノが多いとホコリの発生の元にもなるし、掃除などもしにくくなります。


収納 定位置を決める

  オムツのイメージ

普段よく使うモノ(おむつ、おしりふき、おむつ用ゴミ箱など)は1か所に集め、定位置を決めておきましょう。

他にもベビー服などの収納としては、赤ちゃん専用の収納(ママと共有するなら引き出しまるごと)があると便利です。

   保険証ケースのイメージ

また見落としがちで非常に重要なのが保険証の位置の把握です。
保険証・母子手帳・お薬手帳・診察券・検査結果等は一つの袋にまとめておくと良いでしょう。我が家では100円ショップで買った「ジッパーファイル」(チャック付の透明な袋)を利用しています。 子どもごとにチャックの色を分けています。そして原則としていつもその袋を持って病院へ行きますが、使用したらすぐにしまうことが大切です。ちなみに高校2年生の長女も、赤ちゃんの時から今でもこれを利用しています。

またベビーベッドやベビーカーなどの大きなモノはレンタルもうまく利用してください。やはり買ってしまうと手放しにくくてモノが増える傾向があります。


維持 出しっぱなしは厳禁

  片付いた部屋のイメージ

使ったらしまうことを心掛けてください。出しっぱなしは厳禁です。安全面・衛生面から今まで以上に放置しないことを心掛けてください。食べ終わった食器、取り込んだ洗濯物、不要な郵便物など、全てが事故に繋がる可能性があります。

赤ちゃんの成長は早く、「まだ動かないから」「まだ立てないから」と思っていても、その日は突然やってきます。赤ちゃんのはじめて何かができる日が、赤ちゃんにとってはじめてケガする日になる可能性にもなるのです。

こういうちょっとしたモノでも、その場で片付けるように習慣化してください。実はこれこそが家の中が散らからないようになるために効果的なのです。

最後に

  片付いた部屋のイメージ

一番大事なのは「赤ちゃんが来てからの生活をイメージすること」とお伝えしました。
それは物理的な環境を整えることだけでなく、出産を終えて大変だったママや赤ちゃんがリラックスできるような気づかいも大切です。

赤ちゃんを迎えるにあたり、家事はパパが主体的にやる、ママには感謝やねぎらいの言葉をかけるなど、パパも今まで以上に自分育てをしていきましょう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

執筆者

大村さんプロフィール写真

片付けパパ®
大村 信夫(おおむら のぶお)さん

家電メーカー社員、整理収納アドバイザー1級、共働きで3児の子育てパパ

モノを整理することで「心」や「思考」も整理され、プライベートや仕事の進め方、人間関係など人生全体に好循環が生まれることを提唱し、講演・セミナー受講者1万人超

以前は川崎に住んでおり「川崎パパ塾」や「こすぎの大学」などでも講演、川崎にパパ友も多数。

著書「片付けパパの最強メソッド ドラッカーから読み解く片付けの本質」(インプレス刊)

大村信夫公式サイト(外部リンク)

こんな記事もおすすめ!

パパノミカタ メニュー