真鍋考士さんのインタビューから、ワーク・ライフ・バランス実践のためのコツをまとめてみました。
子どもが生まれたタイミングで「育児宣言」をしてみましょう。宣言することで、周囲に“育児をしている人”として認識してもらい、自分にも言い聞かせることになります。
「育児宣言」をしたら、それまでの仕事の進め方や時間の使い方を見直してみましょう。
自分の役割が決まり、周囲に認知してもらえば、その日の仕事が終わり次第帰れます。同僚に付き合ったり、上司に気づかったりして、帰る時間を遅らせることがなくなります。
また、仕事には集中して、細かい点もキッチリとまとめることが大事。周囲にだらだら仕事をしている印象を与えてはいけません。
自分の役割を明確にするとはいえ、ドライに割り切り過ぎないこと。時間に余裕があれば、同僚の仕事でも進んで引き受けます。
また、新しい仕事を依頼されたときは断らないことが大事です。すべてを受けることが難しいものであっても、例えば「この部分なら出来ます」などと、前向きな姿勢を見せます。
仕事に対する前向きな姿勢があれば、周囲から「早く帰って楽をしている」と思われません。
1人で育児をするのは本当に大変です。平日に休みを取って丸一日子どもと向き合うことで、育児の大変さや、家で待つパートナーの気持ちがわかります。
育児休業を取得して、1日を通して育児を経験するのが理想的ですが、育児休業が難しい人なら、平日に休みを取ってパートナーに替わって育児をしてみましょう。特に育児をパートナーにまかせているパパにオススメです。
家事はパートナーとの共同プロジェクト。2人でタスクをこなしていくイメージです。
得意、不得意もあると思いますので、よく話し合いながら、自分に出来ることからやっていきましょう。
家事は“パラレル(並行)”でやると効率的。一方が寝かしつけている間に、もう一方がお風呂掃除をしたり、というように工夫してみましょう。
パートナーにつらい思いをさせてはいけないというのが基本です。
スマホのカレンダーツールを使っていますか?パートナーとスケジュールを共有したり、仕事時間の調整にも使えてとても便利です。
自分ひとりで自由に過ごしているときは、パートナーの時間を使わせてもらっていると考えます。「フラリーマン※」にならないように注意しましょう。
※ フラフラ寄り道をしながら帰るサラリーマン。
「子どもができると自由がなくなる」という人がいますが、そんな風に考えるのはもったいない!
子育てを通して、新たな出会いがあったり、興味や関心が広がったり、自分の世界が広がります。
例えば子どもと公園へ行ったり、保育園への送り迎えをすると地域との関わりも増えます。子育て支援拠点など、子育てのヒントをくれる人がいますし、どこかに自分の居場所がみつけられます。まずは自分の住んでいる地域を見回してみましょう。
地域での活動は、自分に出来る範囲で行いましょう。地域活動の方が楽しくなってしまって、家族の負担になっては本末転倒。
家族のことを一番に考えてくださいね。
ワーク・ライフ・バランスは、その人自身や家族、また職場など周囲の環境によってそれぞれ違います。必ずこうしなければならない、ということはありません。
パートナーや職場の人と話をしながら、自分に合ったワーク・ライフ・バランスを見つけてみてください。