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かけがえのない子育ての体験をじっくり!育休のすすめ

神奈川を代表する企業のひとつ「FANCL」。その製品は化粧品やサプリメントなど、私たちの身近にあるものばかりです。

女性社員が7割を占めるというファンケルの中で、男性社員として育児休業を取った経験のある、内部監査室の石川さんを取材しました。

――育休を取得しようと思った大きな理由はなんですか?

石川さんとお子さんの写真

新入社員の説明会で、育休の取得が可能だと聞きました。女性社員が多い会社なので、育休の説明が当たり前だったのでしょうが、男性にも同じように可能だったので、結婚してはじめての子どもができたとき、迷いなく、育休を申請してみようと思いました。育休を取っている男性社員は、あまり周りにいなかったことから、どのくらい取ればいいのか、いつ取ったらよいのか、などわからないことが多く、ネットなどで調べました。育休中の男性のブログなど参考になりましたね。女の人は出産という大きな仕事をしたあとの産後1ヶ月は、体のダメージが大きいと知り、なるべく休んだ方がいいことがわかって…。だから、仕事の都合も考えて子どもが生まれてから約1ヶ月と決めました。ですが、赤ちゃんとの約1ヶ月は、あっという間に過ぎてしまいました。育児ブログなど書けるかなと思ったのですが、まったく時間がなかったですね。でもすごく良い経験ができました。

――育休を取るにあたって、準備したことや、心がけたことを教えてください。

育休を取ると決めたとき、職場の配置転換がありました。新しい部署は、社員全員にお子さんがいて、みんなお互いさまという雰囲気があり、とても理解がありました。「育休をとりたい」と職場で話したところ、上司を含め「たった1ヶ月でいいの?」といわれたくらいです。子どもがいると、突然熱を出したりして、呼び出されたり、いろいろなことがありますよね。異動したばかりの職場だったので、大きな仕事の引き継ぎもなく、育休をとることを前提に考えることができ、業務の整理もしやすく、タイミングも良かったのだと思います。仕事上の不安はまったくなかったですね。

ただ書類の準備に少し時間がかかりましたね。多くの書類は女性向けで、男性が育休を取ることが前提になっていなくて、何度も人事に確認をとらなくてはならなかったり…。育休を取ろうと思っても、手間がかかるのを理由にあきらめてしまう男性が多いかもしれない、とは思いました。

――育休中はどんな生活でしたか?

石川さん沐浴の写真

家事全般は、ほとんど担当しましたよ。食事の用意、洗濯、掃除、買い物など、家事が得意というわけではないのですが、結婚するまでひとり暮らしをしていたので、ある程度はできましたから。もちろん家事だけではなく、夜も赤ちゃんが起きたら自分が起きて、おむつを変えたりしました。とにかく初めての子育てで、夫婦ともわからないことだらけ。いちばん大事な時期を夫婦で悩みながら、一緒にがんばったのはとてもよかったと思います。育休を取り、一日中子どもと向き合うことの大変さを体感したことで、パートナーへの理解も深まりました。仕事に復帰してからも、子育ての大変さを知っているのと知らないのでは、パートナーへの理解の深さが違ってくると感じています。

――育休をとるにあたってパートナーとはどんな話をしたのですか?

私は結婚した当初から、育休を取りたいと話していたので、本当に育休を取るよ、といったときも「そうなんだ」というように、自然なこととして、特にパートナーにも大きな感動はなかったような気がします。(笑)でも育休中に妻の友人たちが家に遊びにきたとき、ものすごくみなさんにうらやましがられて…。それでやっぱり、まだまだ育休がめずらしいんだな、と再確認しました。パートナーには改めて「育休取って助けてくれてありがとう」と、感謝されましたね。今後2人目が生まれることになったら、そのときもまた、ぜひ育休を取りたいと思っています。さすがに職場復帰後は、家事全般はできていませんが、4ヶ月(インタビュー当時)になった子どもとの時間をなるべく大切にしています。予防接種に一緒に行ったりもしていますよ。

――育休をとることを迷っている男性に向けてアドバイスを。

育休を取ったことで、本当にかけがえのない貴重な体験ができましたし、パートナーとの理解も深まりました。もしも迷っている人がいたら、絶対に経験してみるべきだと言いたいです。育休をとる人が増えてくれるとうれしいですね。

まるで取材を受けることが不思議だというような、自然体のイクメン、石川さん。子どもとの時間を大切に、楽しんでいる様子が素敵で、家族への深い愛情を感じました。

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