たかゆきさん
横須賀市にお住まいの3児の父。
お子さんの年齢は長男5歳、長女2歳、次女が2024年の7月に生まれたばかり。現在は育休を取得中。(公開日時点)
私は元々横浜市金沢区出身ですが、結婚して子どもが生まれるタイミングで、妻の実家がある横須賀に移り住みました。最初はマスオさんのように妻の実家で生活していましたが、2人目の長女が生まれる数ヶ月前に、妻の実家から徒歩5分ほどにある現在の戸建てに引っ越しました。妻の実家も近いので週末には遊びに行ったりして、おばあちゃんとも仲良く暮らしています。
同時に2つ以上のことをしなければいけないときはやはり大変でした。夕飯の支度をしているときに長男と長女が喧嘩することがあって、そうすると夕飯の支度と子どもの面倒を見るのを同時並行しないといけなくなります。そういうときはもう割り切って、子どもを最優先にするように心がけました。全てを完璧にこなそうとするのは諦めて、「家事なら後でやればいいや」と折り合いをつけると、気持ちの部分でも上手くいくことが多かったです。
実践的な工夫としては、事前に食事のメニューを考えて準備しておくことだと思います。魚だと食べさせるのに時間がかかってしまうので、カレーや親子丼など子どもたちが好きなメニューを1週間分準備したり、時間があるときにハンバーグを作って冷凍し、電子レンジで温めるだけで済むようにしたりして、時短の工夫もしました。
長男が思っていた以上にしっかりしていて、そこに助けられた部分もありました。長女を寝かしつけている間に長男に「待っていてね」と頼むと別室でもおとなしく待っていてくれて、そういう何気ないところで成長しているんだなぁと気づくことができました。
大変なこともありましたが、やはり子どもたちと遊んでいるときは楽しかったです。子どもが電車好きで、プラレールを使ってよく遊ぶのですが、大人でも本気でやると意外と面白いです。子どもと一緒にレールをたくさん繋げて、子どもたちができあがったものを見て喜んでくれると私も嬉しかったです。お絵描きや折り紙などは見ているだけになりがちですが、子どもと一緒に熱中して遊ぶと時間があっという間に過ぎてしまいます。
仕事と子どものお迎えの時間が重なると、おばあちゃんが送り迎えをしてくれていました。仕事が休みの日には、子どもたちが保育園に行っている間に妻の病院に行ったり、買い物に行ったり…。おばあちゃんと保育園のサポートはとても助かりました。
ただ、もともと妻が看護師で土日に出勤することも多く、産休に入るまでの間、休日は1人で子ども2人の面倒を見ることもありましたから、「妻が入院するから大変」という意識は特別なかったと思います。
妻は仕事柄入院に関する知識があったので、私は入院のことは任せきりでした。その分、私自身は「家のことは大丈夫、任せていいよ」と示して、入院中の妻が少しでも安心できるように努めました。1人で子どもたちの面倒を見るのは不安なこともありますが、ママがいないと子どもたちも不安になるので、自分の不安やイライラはなるべく見せないように、自分が冷静でいることも意識していたと思います。
1人目が生まれたときは妻の実家で生活していたので、育児休暇は取りませんでした。2人目が生まれたときに、生後2週間ほど経ったタイミングで育児休暇を5ヶ月間取得しました。今は3人目が生まれたばかりなので、8月から育児休暇を取り始めて、来年の4月までの9ヶ月間を予定しています。
ちょうど2人目が生まれるときに所属が変わって、福利厚生や育児休暇などを担当する部署に異動になりました。そこで育児休業制度について詳しく知ることができ、育休を取得することにしたため、制度を知ることができた影響は大きかったですね。それから2人目が生まれたときは、1人目がプレ保育に通い始めたばかりだったこともあり、妻の負担が大きく、そういった状況で妻の負担を軽減するために、2人目が生まれるタイミングで初めて育休を取得することに決めました。
育休に対する理解が非常にある職場だったので特に大きな問題はありませんでした。2人目の妊娠が分かったときから育休を取ることは事前に伝えておいたので、スムーズに対応してもらえました。コロナをきっかけに、職場では仕事の共有が進んで、休んでも大丈夫な体制が整っていたので、そういった点では助かりました。
育休を取る前も仕事の進行状況を把握していたので、出産予定日から逆算して早めに業務をこなせるように考えて行動していました。それでも忙しい時期はどうしてもあるので、やむを得ないときは「ごめんなさい!」と言って子ども優先で調整をさせてもらいました。仕事はいつでも調整できるものだと割り切り、必要なときには周囲にSOSをちゃんと伝える、そのようにして仕事とのバランスを取るように心がけていました。
子どもが生まれると、子育ての大変さに圧倒されることもあると思いますが、2人目や3人目を考える際には諦めずに前向きでいてほしいです。1人の子を幸せにしたいという気持ちはもちろん理解できますが、きょうだいがいることで得られる楽しさや経験は大きいです。私自身も3人きょうだいで楽しかった記憶が強いので、きょうだいがいることの良さを実感しています。
父親だけが2人目、3人目と考えても上手くいかないので、妻に対しても日頃から家事や育児に積極的に取り組む姿勢を見せることが大切だと感じています。妊娠から出産にかけて、安心できる環境を一緒に作っていくことが重要だと思いました。確かに子どもが増えると大変なこともありますが、振り返るとなんとかなるものです。もし少しでも2人目や3人目を考えているなら、ぜひ諦めずにチャレンジしてほしいと思います。
日ごろから周囲の方とコミュニケーションを取り、先を見据えて行動することで自然と「パパノミカタ」が増えた たかゆきさん。子育てはパパ、ママが一人で背負うのではなく、周囲の方の協力も得ながら支え合っていくことが大切だと感じました。