毎年のお盆や年末年始は、故郷に帰省している方も多いのではないでしょうか。
遠く離れた場所に住むおじいちゃん・おばあちゃんは、なかなか会えないお孫さんと過ごす時間を楽しみにしていることでしょう。
また、子どもにとっても帰省は大事な機会。おじいちゃん・おばあちゃんの他にも、普段は会えない親戚やいとことの交流ができるチャンスなのではないかと思います。
しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年はこれまでのような帰省が難しくなりました。そこで、新しい生活様式に合った帰省方法として注目されているのが「オンライン帰省」です。
今回は、横浜在住の3人の男の子のパパによる、オンライン帰省の体験記です。福岡に住むおじいちゃん・おばあちゃんと、スマートフォンを使ってオンライン交流した様子をレポートしてもらいました。
後半には、家電量販店のスタッフの方による、シニア世代とオンラインで楽しく交流するためのアドバイスもあります。
昨年の花火の様子
我が家のママの田舎は福岡県にあります。
田舎ではお盆の時期に花火大会があるので、我が家は花火大会に合わせて毎年福岡に帰省しています。
遠方なので頻繁には帰れませんが、帰省した際にはママの兄弟や甥っ子などが集まってくれるので、我が家の帰省は親族が一同に集まる恒例行事になっています。
帰省中は、おじいちゃん・おばあちゃんも一緒に花火を観に行ったり、大自然の中で親戚の子たちと元気に遊び回ったり、みんなで美味しいものを食べに行ったりと、楽しいことが盛りだくさん!
充実した休みを過ごせるので、毎年の帰省を楽しみにしています。
しかし、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で、帰省を断念することになりました。
新型コロナウイルスの感染拡大は先行きも不透明で、福岡のおじいちゃん・おばあちゃんには次にいつ会いに行けるか分からない状況でしたので、オンライン帰省を企画しました。
機器については、使い慣れたスマートフォンでLINEアプリのビデオ通話を使用することにしました。
実家にも我が家にもWi-Fi環境があり、パソコンも持っているのですが、オンライン帰省のためのソフトなどを新たに設定するのは負担がかかります。
お互い日頃から使用しているスマートフォンで、LINEアプリを使うのであれば、スムーズに行えると思いました。
通信手段を使い慣れたLINEアプリにしたことで、おじいちゃん・おばあちゃんとの事前準備は日時の調整だけで済みました。
スマートフォンのLINEアプリを起動し、ビデオ通話をかけると、おじいちゃん・おばあちゃんとスムーズに繋がりました。
繋がった瞬間、おじいちゃんもおばあちゃんもとても嬉しそうな声で子どもたちに声掛けをしてくれました。
子どもたちも久しぶりに見るおじいちゃん・おばあちゃんの姿に嬉しそうで、「じぃじ~、ばぁば~」と画面越しに手を振って喜んでいました。
スマートフォンを使用したので画面が小さく、子どもたちが興奮して前のめりになってしまうので、全員しっかりと映るようにするなど気を付けました。
とはいえ、難点と言えばその程度。声もしっかり聞こえましたし、映像の乱れなども特にありませんでした。
おじいちゃん・おばあちゃんも、使い慣れたスマートフォンなので、不自由なく使えている様子でした。
二人で1台のスマートフォンをのぞき込んでいる状態のため、顔が半分しか映っていない、などスマホの画面の小ささならではの苦労はありましたが、基本的には問題なく会話することができました。
せっかくのオンライン帰省なので、ただ会話をするだけでなく、子どもたちの成長した姿を見せようと思いました。
そこで子どもたちは各々出来るようになったことを画面越しに披露しました。
会えていなかった期間に成長していた子どもたちの姿を見て、おじいちゃん・おばあちゃんも「こんなこと出来るようになったんだね。」と驚きながら喜んで、たくさん褒めてくれました。褒めてもらって、子どもたちも得意げな顔でした。
オンラインでも子どもの成長をしっかりと見せることができたので、感慨深かったです。
正直に言うと、実施前は「オンラインでの帰省など、やる意味があるのだろうか、楽しめるのだろうか」と、少し心配でした。
しかし、顔も見られて声も聞けるオンライン帰省は、期待よりもずっと良いものでした。
我が家は特に前もって準備したものなどもなく、いつもの電話を掛ける延長のような感じでビデオ通話ができたこともあり、負担もほとんどありませんでした。
日頃からおじいちゃん・おばあちゃんに写真や動画などを送ったりしていますが、実際に会話をするほうが伝わるものも多いし、何より子どもたちの楽しそうに話す姿、おじいちゃん・おばあちゃんの嬉しそうな顔を見ることができて良かったです。
やはり実際に会えるのが一番ではありますが、画面越しでもおじいちゃん・おばあちゃんと子どもたちが交流できることが分かったので、今回に限らずまたオンライン帰省を企画したいと思いました。
ビックカメラ横浜西口店
PCコーナー 服部将希さん
オンライン帰省のために新しく機器をご購入するのであれば、シニア世代の方にはパソコンよりもタブレットをおすすめしています。
スマートフォンが普及してタッチパネルの操作に慣れている方も多いですし、インターネット検索もタブレットのほうが使い勝手が良いと考えます。また、各種の設定はタブレットの方が簡単です。
最近のタブレットにはマイクとカメラが付いていますので、他の周辺機器は用意しなくても大丈夫です。
もちろんスマートフォンをお持ちの場合は、画面は小さくなりますが、それを使うことも可能です。
ご自宅にインターネット環境がない場合には、オンライン帰省の前に環境準備が必要です。光回線があればすぐにWi-Fiを導入できますが、なければ工事が必要ですので、費用も時間もかかってしまいます。設定も少し難しいことがあります。
その場合は、持ち運びができるモバイルルーターを用意したり、タブレットにデータ通信用SIMカードを入れたりすることも検討してみてください。費用も抑えられますし、すぐに使えて便利です。
分からないことやご相談等があれば、お気軽に店舗スタッフにお声かけください。
たとえば、事前にご来店していただき、タブレットのご購入、SIMカードのご契約をしていただければ、有料のサポートにて、SIMカードのセットや、タブレットの初期設定、アプリのインストールを承れます。
更に、設定させていただいたタブレットをご指定の場所へ配送することもできます。
配送先(帰省先)のご家族は、ご利用アプリのアカウント設定をしてただくだけで、シニア世代の方も簡単にオンライン帰省をご利用できるようになります。
Y・T
横浜市在住、30代、会社員
3兄弟と全力で遊んで育児を楽しんでいます。