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かながわ版父子手帳

三浦豪太さん
スペシャルパパインタビュー

自然のなかで子どもと遊び、チームを育む。

2013年、父・雄一郎さんをサポートして2度目のエベレスト登頂に成功。親子での2度登頂は世界初!父は世界最高齢登頂記録を樹立(80歳)。

スキーヤーの三浦豪太さんは、妻と3歳8歳の子ども2人の4人暮らし。3年前、一家で海のそばのマンションに引っ越しました。裏手の山にはロッククライミングができる場所もあり、虫取りやハイキングにぴったりの環境。時間があれば目の前の海や裏山で遊ぶ子育てライフを満喫中です。おもちゃがなくてもどんどん自ら遊びを作り、熱中していく。そんな子どもたちの姿を微笑ましいと感じています。

コミュニケーション能力を育むには一緒に何かをやることが一番です」と豪太さん。ハイキングやカヌーなど、週末は家族一緒に自然の中で遊ぶようにします。共通の話題があれば話も弾みます。それは地域の大人同士でも一緒。海に近い環境でトレーニングをしているうちに釣りやマウンテンバイクなどを通じて知り合いが増え、子どもの友だちの親としての関係ではなく、大人同士で友人としてつきあえる仲間ができました。ポイントは「大人も本気で楽しむ」こと。子どもにあわせて大人が過ごすのではなく、大人ものびのびと楽しめる環境があれば、子育ての負担感が減るのではないかと感じています。子どもも各家庭で預けたり預かったり。「友だちの家の風呂に入って寝るだけなので特別なことは何もしないのに、子どもたちは興奮して喜びます」と豪太さん。他人の家に行ったらその家庭のルールがあると感じることも子どもにとっては学びになり、いざというときに家同士で頼りあえる関係性を育むことになると話してくれました。

父とともに世界の山に挑んだ子ども時代

豪太さんの父親は、プロスキーヤーで登山家の三浦雄一郎さん。豪太さんが幼いころは家族旅行が冒険そのもの。11歳のときには家族で世界最高峰クラスのキリマンジャロ登山に挑戦するなど、アクティブな一家に育ちました。「家族と過ごす時間は濃密でした」と豪太さん。リスクがあってもじっと見守ってくれた父親の姿から、「子育ては手放しにすることのほうが大変です。キモが座っていないとできない子育てだったと思います」と振り返ります。「父は子どもをその気にさせることがとても上手でした」と豪太さん。「キリマンジャロにキングソロモンの指輪を探しにいこう」とワクワクする話を持ちかけ、レベルの高い登山に同行させるなど、子どもの気持ちを乗せることが上手だった父親のやり方を、自分の子育てに取り入れたいと考えているそうです。

これから子育てをするみなさんへ 好きなことを伸ばせる子に

「最初の子どもが生まれたら自分と同じようにスキーをするやんちゃな子どもに育てたい」と思っていたという豪太さんですが、長男の雄豪くんはのんびりしていて、いまは外で遊ぶより家でゲームに夢中。「子どものやる気スイッチを探すのは難しい」と苦笑しながらも、「親が子どもの遊びにつきあいすぎるとお互い疲れるので、ある程度遊ぶ環境が整ったら放っておくのが一番いい。そして友だちとのコミュニケーションが大事です。親が言ってもその気にならなくても、友だちが一緒だったら取り組むこともある。それも“子どもをその気にさせる”方法の一つだと気づきました」と話してくれました。

「受験のための学問でなく、勝つための訓練でもなく、学ぶ楽しさがわかる子になってほしい。なんでも興味を持ったものに一生懸命になってほしい」と豪太さん。「子どもが生まれて不安なのは当たり前で、子育てはうまくいかないことも多いですが、子どもは面白いですよ」とにこやかに話してくれました。

2013年、父・雄一郎さんをサポートして2度目のエベレスト登頂に成功。親子での2度登頂は世界初!父は世界最高齢登頂記録を樹立(80歳)。

息子と逗子の海でアウトリガーカヌー!

家族でラフティング。「結婚してからアウトドア派になった」という妻の加恵さん。

身近な自然も遊び場に早変わり!

三浦 豪太(みうら ごうた)
プロスキーヤー、博士(医学)/Ph.D.

1969年鎌倉市生まれ。三浦ファミリーとしてアフリカ、キリマンジャロを最年少(11歳)登頂。2003年、父・三浦雄一郎とともに世界最高峰エベレスト山(8848m)親子同時登頂を達成。長野オリンピック13位、ワールドカップ5位入賞など日本モーグル界の牽引的存在。

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