お子さんとのおうち遊びに使うおもちゃを、パパが手作りしてみませんか。
今回は現役の児童館の指導員の山本さんに、工作のヒントをたくさんいただきました。
パパの作ったおもちゃで一緒に遊んだら、お子さんが喜ぶこと間違いなしです!
作品は、ぜひ「#パパノミカタ手作りおもちゃ」のタグをつけて、Instagramに投稿してください。詳しくはこちら。
身近にある素材をつかった工作を紹介します。
簡単なものから半日以上かかるものまで、3種類。お休みの日など、おうち時間に楽しんでください。
工作の途中では、もしかしたらパパがお子さんそっちのけで夢中になってしまうことがあるかもしれませんが、わが子が喜ぶ姿を思い浮かべるとついつい力が入ってしまうものです。
ぜひ作る工程も楽しんで、大作を作り上げてください。
牛乳パックを使った簡単工作おもちゃです。
※乳のアレルギーがあるお子さんが使う場合には、お茶やジュースなどの紙パックを使用してください。
この動きだけでも小さいお子さんは大はしゃぎ!「もう一回!」とせがまれます。
『ぴょーん』(作・絵:まつおか たつひで/ポプラ社)の絵本に合わせて、飛び出す生き物を作ってみました。
絵本を読みながら、ピョーン!と飛ばしてみては?!
また、ガムテープで連結すると飛び出すヘビになります。箱に入れてびっくり箱を作ってもおもしろいですよ。
テレビでおなじみのからくり装置です。
身近にある素材を使ってビー玉がコロコロ転がるコースを作ってみましょう。ビー玉が転がるレールの素材を変えるだけでも転がり方に変化がでて一層おもしろくなります。
ただ1本道のレールを転がらせるのではなく、さまざまなからくりをコース上に設定すると、コースはよりダイナミックに!お子さんと一緒にコースの素材やからくりをどうやって組み合わせるかを考えながら作ってみましょう。
※誤嚥を防ぐため、遊ばない時には、ビー玉はお子さんの手の届かない場所に管理してください。
簡単にできるレールやからくりの例をいくつか紹介します。
使い終わったトイレットペーパーの芯を縦に切ってつなげると、ビー玉のコースになります。
本を広げた中心(いわゆるノドの部分)や、天の部分もコースになります。
テーブルに直接テープなどで固定します。定規に固定すれば移動も可能になります。
定規の両側に洗濯バサミを交互にはさむと、ビー玉がカタカタと揺れながら落ちていきます。洗濯バサミの間隔の調整が必要です。
ペットボトルの上部、飲み口の部分を切り取り逆さまにすると、落ちてきたビー玉を受け止めるじょうごになります。
定規と割りばしをコースのシーソーにします。
シーソーの片側にビー玉のストッパーを設け、ビー玉が当たると落ちるおもり(消ゴムなど)を乗せます。
支点の位置を、おもりが落ちるとシーソーが反対側に傾くところに調整し、ずれないようにテープで止めます(この時シーソーが動く程度の「あそび」を持たせます)。
一度坂を転がったビー玉がおもりに当たり、おもりを落とすとシーソーの傾きが変わり、今度は反対側に転がります。
ペットボトルとタコ糸を使ってエレベーターを作りました。
片方の皿Aにビー玉Aが乗ると、その重さで反対側の皿Bが上がってきます。
Bがコースにぶつかることでストッパーが外れ、ビー玉Bがスタートします。
さぁ、うまくゴールできるでしょうか?
見事ゴールできたときの達成感は製作者にしか味わえない格別なもの。ぜひお子さんと、その感動を共有してください。
工作の材料にダンボールを使うと、大きなものやしっかりしたものを作ることができます。
重ねたり、広げたり、切ったり、貼ったり。ダンボールは工夫次第でいろいろなものに変身します。
子どもは隠れ家が大好きです。ダンボールを重ねて秘密基地を作ってみるのもいいでしょう。
ここではダンボール工作のポイントをいくつか紹介します。ぜひ、お子さんの心をわしづかみにするような創作活動をしてください。
一言でダンボールといっても厚さや硬さはさまざま。
工作には、指ではじくとコツコツとかたい音がする良質のダンボールを使いましょう。通販などで使われるダンボールは比較的弱いものが多いので、大きなものを作るときには不向きです。果物用や家電用のダンボールがしっかりしていて創作に適しています。
ダンボールの丈夫さの秘密は、波型に曲がった中心部にあります。
この波と同じ方向に曲げると簡単に曲がってしまいますが、波に対して直角に曲げようと思うとなかなか曲がりません。この、方向に対しての強度の違い(折りやすさと折れにくさ)を考えながら、創作していきます。
どの方向に折るにしても、まず定規をあてて折りすじを付けます。折りすじはへらやペンの裏側など、あまり尖りすぎていないものを当ててつけていきましょう。尖りすぎていると段ボール自体を切ってしまい、強度が落ちます。
折りすじが付いたら、その折りすじに沿って折りまげます。
定規を当てたり、机のヘリをつかったりしながら、折りすじが谷側になるようにまっすぐに折り曲げてください。また180度折り曲げる(折り返す)時には2本すじをつけると折り曲げやすくなります。
ダンボールを切る道具はカッターが主になりますが、切り口が鋭く手を切る恐れがあります。カッターで切った後はカッターの後ろ側などで切り口を押しつぶすなどして、触っても安全なように加工しましょう。
ダンボールを切るための専用の道具で、大きな文具店や通販サイトなどで手に入れることができます。のこぎりのようにギザギザの刃がついていますが、鋭くないため安全です。のこぎりのようにザクザクと切ることができ、子どもでも扱いやすく、穴をくりぬくこともできるのでとても便利です。
我が子が小さい頃、ちょうど大きめの丈夫なダンボール箱が手に入ったので、忍者のからくり扉を作ってみました。
ダンボール箱の1面を扉に反対側には掛け軸のカーテンをつけています。
当時娘はテレビアニメの影響で忍者に大ハマリ!
何度も「ニン!」と言っては掛け軸の後ろに隠れ、反対側の扉から出てくるという遊びをしていました。
おままごとが大好きな子の定番おもちゃ!
キッチンセットもダンボールをベースに作ってみました。
ステンレスのボウルをシンクにしたり、ボタンやペットボトルのキャップを蛇口やコンロのスイッチにしたりと、ダンボール以外のものも組み合わせると、なかなかの作品になります。
我が家の子どもは忍者やおままごとにハマっていましたが、お子さんによってハマっているものはさまざまです。
電車好きの子には電車を、プリンセスに憧れている子にはお城やドレッサーなどを。好みを知っているパパだからこそ作れる、お子さんの夢のおもちゃを作ってください。
この企画は終了しました。ご参加ありがとうございました。
「パパノミカタ」では、パパ手作りのおもちゃの写真/動画を募集しています。
パパならではの工夫でおもちゃを手作りして、Instagramに投稿してください。
詳しくはこちら。
山本 博之(やまもとひろゆき)さん
横浜市在住。
国立総合児童センターこどもの城の職員を経て、現在は都内の児童館で勤務。
高1の娘と幼稚園教諭の妻の3人家族。
自身の子育てがきっかけとなり、父親と子どもの遊びの支援や、父親同士のネットワークづくりに力を入れている。
また、青少年指導員、子ども会などの活動に積極的に関わるほか、地域の子育て情報を発信する「NAKAYAMA地域子育てチャンネル」を立ち上げるなど、地域活動にも幅広く活躍している。