取材: 2023年8月
小網代の森
三浦半島の先端、相模湾側に位置する小網代の森は、70haの敷地に希少種を含む2000種類以上の動植物が生息しています。森の源流から川に沿って、湿地を通り、干潟まで続く、関東唯一の貴重な自然環境です。
森から海まで約1.6kmにわたる散策路が整備されており、子どもと一緒に安全に歩くことができます。蝶やクワガタ、トンボなどの虫、森に棲むアカテガニなどの動物や、川が合流するごとにダイナミックに変わる植物を観察しながら、大自然を堪能できます。
またエノキテラス周辺では、三浦氏が滅亡した荒井城落城の8月19日前後にハマカンゾウの花が満開になります。東日本大震災の高潮でほとんどが流出してしまったものの、東芝などの企業の支援を受け復活しました。ハマカンゾウは、アレルギーを起こすネズミホソムギなど、外来種が広がるのを抑えてくれる効果もあります。
パパ向けおすすめポイント
森に棲み、干潟で産卵し、海で成長して川から森に帰ってくる、貴重なアカテガニをはじめとした、希少な生き物が沢山おり、潮の引いた干潟では、チゴガニたちの求愛ダンスを目の前で観察できます。
毎月第3日曜日にはボランティアウォークが開催されています。地形のこと、防災のことから、木や草花のこと、虫のこと、カニのことなど、お話を聞きながら歩きます。子どもたちも「あの黒いチョウは何?」「あれは外来種?」と興味津々。先生がひとつひとつ丁寧に答えてくれます。
※小網代の森は神奈川県の管理する緑地。ボランティアウォークの日程については行政と連携して日常管理を進める特定非営利活動法人 小網代野外活動調整会議のFacebookページをご確認ください。
森の中の整備された散策路を進みます。
森に棲むアカテガニのアパート。穴の中をのぞくとカニがいることがあります。
川が合流するたびに植物の様子が変わっていきます。これは湿地に生えるジャヤナギ。
道すがら沢山の虫たちに出会えます。写真はオオシオカラトンボ。
こちらは森で捕まえたコクワガタのメス。捕まえて観察したらリリースします。
満開になるハマカンゾウ。
潮が引くと干潟が現れます。
春から秋にかけてチゴガニの求愛ダンスが見られます(画像をクリックすると動画が見られます)。
小網代の森
- 所在地
- 〒238-0225 神奈川県三浦市三崎町小網代、初声町三戸の一部
- 入園料
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無料
- 開園時間
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4月~9月は7時~18時
10月~3月は7時~17時
- 休園日
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なし
- アクセス
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電車・バス
京急「三崎口駅」より
京急バス
1番のりば「油壺」行
2番のりば「三崎東岡」「三崎港」行
「引橋」下車(約3分)徒歩約5分
徒歩約30分
車
横浜横須賀道路衣笠IC経由、三浦縦貫道、高円坊入口より約4.5km。
小網代の森に来られる方は三浦市市民交流拠点駐車場を使用できます。
三浦市市民交流拠点はベイシア三浦店2階です。
詳しくはホームページをご覧ください。
- ホームページ
- https://www.pref.kanagawa.jp/docs/d2t/kankyo/p820028.html
- お問合せ
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小網代の森全般について
環境農政局緑政部自然環境保全課 電話045-210-4310(直通)
小網代の森の利用について
横須賀三浦地域県政総合センター環境部みどり課 電話046-823-0210(代表)
2023年8月 情報確認