三浦半島の先端、相模湾側に位置する小網代の森は、70haの敷地に希少種を含む2000種類以上の動植物が生息しています。森の源流から川に沿って、湿地を通り、干潟まで続く、関東唯一の貴重な自然環境です。
森から海まで約1.6kmにわたる散策路が整備されており、子どもと一緒に安全に歩くことができます。蝶やクワガタ、トンボなどの虫、森に棲むアカテガニなどの動物や、川が合流するごとにダイナミックに変わる植物を観察しながら、大自然を堪能できます。
またエノキテラス周辺では、三浦氏が滅亡した荒井城落城の8月19日前後にハマカンゾウの花が満開になります。東日本大震災の高潮でほとんどが流出してしまったものの、東芝などの企業の支援を受け復活しました。ハマカンゾウは、アレルギーを起こすネズミホソムギなど、外来種が広がるのを抑えてくれる効果もあります。
森に棲み、干潟で産卵し、海で成長して川から森に帰ってくる、貴重なアカテガニをはじめとした、希少な生き物が沢山おり、潮の引いた干潟では、チゴガニたちの求愛ダンスを目の前で観察できます。
毎月第3日曜日にはボランティアウォークが開催されています。地形のこと、防災のことから、木や草花のこと、虫のこと、カニのことなど、お話を聞きながら歩きます。子どもたちも「あの黒いチョウは何?」「あれは外来種?」と興味津々。先生がひとつひとつ丁寧に答えてくれます。
※小網代の森は神奈川県の管理する緑地。ボランティアウォークの日程については行政と連携して日常管理を進める特定非営利活動法人 小網代野外活動調整会議のFacebookページをご確認ください。
2023年8月 情報確認